序章「森の異変」

とある国に、名の知れぬ小さな村があった。
村の近くには、鬱蒼と繁った森があり…
この森に出掛けた村人が、時折行方不明になっていました。

村人「きっと魔獣のせいだ!」

村人「森の外れで黒くて大きな怪物を見た」

いつしか、この森には魔獣と呼ばれる怪物が現れると、不穏な噂が立ち始めました。

村人達は、長老に相談に行きました。
村の長老は、悩んだすえに村一番の剣術士に魔獣退治を頼みました。

剣術士は、この村に流れ着いた戦闘種族の生き残りでした。

数日が経ちました。

なかなか帰って来ない剣術士を探すために狩人たちが森に入りました。

剣術士は、重症を負って森で倒れていました。
狩人たちは剣術士を彼の家に運び込みました。


イメージ 1


剣術士には、妻と幼い男の子がいました。

妻「あんた、しっかり…」

男の子「と、父ちゃん…」

誰が見ても、剣術士は助かりそうにありません。


イメージ 2


村の長老「これを飲みなさい、お前の魂は救われるだろう」
長老は黄金の盃を差し出しました。


イメージ 3


剣術士「息子を…息子を頼んだぞ…」


イメージ 4


剣術士は、盃の液体を飲み干すと静かに息を引き取りました。

村の長老「彼の魂は、これから守護霊となり家族を守ってくれるだろう」

息子「うわ~ん、父ちゃん!起きてよ!」

イメージ 5



息子の呼び掛けにも、剣術士は何も答えてくれませんでした。


続く