短編 「オルニエの翼」

「いざ、鬱蒼たる森へ」

残された家族は、悲しみもつかの間、ある決意をしました。 剣術士が亡くなった翌日から、妻は幼い息子に剣術を叩き込みました。 妻は、左足が不自由でしたが、夫に恥じない名だたる女剣術士。 年端も行かない幼い男の子には、一切の手抜きは無く来る日も、来…

序章「森の異変」

とある国に、名の知れぬ小さな村があった。 村の近くには、鬱蒼と繁った森があり… この森に出掛けた村人が、時折行方不明になっていました。 村人「きっと魔獣のせいだ!」 村人「森の外れで黒くて大きな怪物を見た」 いつしか、この森には魔獣と呼ばれる怪…